先日中目黒に行きました。
桜の名所として有名な目黒川沿いを歩いていくと、円形状の建物が目に付きました。
聞いてみると、屋上庭園だそうです。
上から見るとドーナツのような形をしており、なんと首都高大橋ジャンクションの屋上を庭にしたとのこと。
土地柄公園が少なく、また狭いため、住民から緑地化の要望を受け実現したそうです。驚きました。
なんとなくコロッセオや劇場みたいなかたちだな、と思い、ふと『モモ』というお話を思い出しました。
『モモ』とは、ドイツの作家、ミヒャエルエンデ作の児童文学作品です。
主人公モモは円形劇場跡地に住む女の子です。
彼女は人の話を聞き、その人は話していくうちに自信や希望を取り戻します。
ただ話を聞くのではありません。
相手を受け入れ、話を聞く。つまり、傾聴するのです。
話し手が話したいことを話したいように、感じたままに自由に話してもらう。
とても難しいことだと思います。
聞き手がいらいらしていたり、気持ちの押しつけがあっては話し手は自由に話すことはできません。
考えれば考えるほど難しく思えます。
ですが、とても素晴らしいことです。
帰宅後『モモ』を数年ぶりに読み返しました。
2月も半ばを過ぎましたが、今年はもう少し「話を聞く」ことを意識しようと思います。
(T.K)