内閣府が毎年調査する「国民生活に関する世論調査」の特徴は、調査員が直接訪問して肉声で面接を行うところに他と大きな違いがある。
今年注目されたのは「今後の生活で『物の豊かさ』と『心の豊かさ』で、どちらに重きを置くか?」というQ&Aだった。その答えは、「物」より「心」の豊かさが大事-「ゆとり」が過去最高の64%に達したことは特筆される。「心」と答えた人は、前回調査の昨年10月に比べて2.6ポイントも増加。「物」と答えた人は30.1%で、前回に比べ0.9ポイント減った。
なぜこのような結果になったのだろうか。
生活のあり方に心の安寧を求めるのは国家の理想像であり家族の永遠の願望だ。しかし厳密には心・健康、モノ(仕事など)、家族・人間関係の三位一体が揃ってこそ基本的な心のゆとりが醸し出される条件が揃うはず。
今回、「心の豊かさ」を多くの人が求めた背景には、東日本大震災の影響が大きいだろう。
また少子高齢化、政治や経済への漠然とした不安などで、家族と地域と多くの国民の中で新たな「絆」を求める機運が高まりつつあるのかもしれない。絆は一人では作れないのだ。この調査では「家族の団らんこそ幸せの時」(51.3%)と高率を示したことも興味深い。NHK「梅ちゃん先生」が、昭和レトロ調のホームドラマで高視聴率に結び付いたことと無縁ではないような気がする。
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