最近、チェーン店の某古本屋にてふと手にした絵本を読んで違和感を感じました。
題名は「カチカチ山」。じっくりと読んでいるうちに2か所ほど私の記憶と違う箇所があると判明。
①タヌキはお婆さんを殺して「ババ汁」にしてお爺さんに食べさせた。→タヌキはお婆さんを殴って大怪我を負わせる。
②ウサギはタヌキを土の船に乗せて溺れさせたうえ、櫂で撲殺。→土の船に乗せて溺れさせるも、救い出しお婆さんに謝罪させる。
確かに私の記憶のほうは残酷な表現が多いが、昔見たアニメでも市原悦子さんが言っていたので間違いはないはず・・・スマホで調べた結果、どうやら最近はいろいろな昔話や童話の内容が緩和されているとのこと。
ちょっと面白くなってきたのでいろいろな絵本を見て私の知っているものと少し違うところを探してみました。
桃太郎では犬猿雉は家来ではなく仲間となって鬼ヶ島へ行き、鬼を退治して得た宝を1つ1つ持ち主に返す。
さるかに合戦に至っては内容もさることながら、題名が「さるかに話」になっていた(猿どころか親蟹も死なない)。
赤ずきんちゃんでは、オオカミはお婆さんを食べずにクローゼットに監禁・・
子供に読み聞かせる絵本として残酷な描写は避け、時代背景に影響された新しい昔話(?)を作る、確かにそれは必要なことだと思いますが昔話や童話には様々な教訓を子供に教えるといった側面もあるため、表現が残酷だからとバッサリ切り捨てるのはいかがなものかと思いました。
しかし、そうなると私が知っている昔話も本来のものとはかけ離れたものなのかもしれません。
ちょっと調べてみようと思います。
(S.T)