出勤時には自転車で住宅街を走って来ます。
照りつけてくる朝日に目を細めながら踏切を渡るとすぐ、庚申供養塔が見えます。
この庚申供養塔は1700年代に建立されたものらしく
相模国で江戸中期に爆発的に流行した庚申講の名残りであるそうです。
小さいながらも屋根付きの小祠に収まった神様で、
季節ごとの花が供えられ、地元の方々に大切にされていることがうかがえます。
時には静かに手を合わせる人に遭遇することもあります。
冬のキリリとした空気の中、庚申供養塔まで来ると
何か居住まいを正したいような気分になり、今日も一日頑張ろうと思えます。
同時に、この道しるべを頼りに通り過ぎていった
古(いにしえ)の旅人とすれ違ったかのようなロマンも感じます。
そんな不思議な感覚で会社への道を急ぎます。
正月らしく千両?が供えられていました。
(M.H)