4ヶ月ほど前に、私は「大人の〇〇」というツアーに参加して、福島へ行って参りました。
通常は観光して、地元の美味しいものを頂きながら、参加者の方と交流を深めて、ご縁・人脈を作るという趣旨ですが、今回は福島の現状を知り、お金を地元に還元するというツアーです。
福島で、私は自然災害の復興と、原発事故の復興は全く違うということを初めて知りました。
昨年、個人で行った岩手では、町はきれいに整備され、元通りになっていましたが、人が少ないせいか、活気がないという印象を受けて帰ってきました。それで、福島も同じような状況を想像していたのです。
百聞は一見に如かず。
現地の方々からは、ニュースでは得ることができない情報や心情を行く先々で伺うことができました。
情報操作や心理作戦によって、そこに住む人々の生活や繋がりがご本人たちには分からないまま、絶たれたり、壊されたりしているようです。
立ち入り禁止区域では、本当に時間が止まったままの状態で建物や家財が残され、今も人ひとりいない町となっています。
そして、ほんの少し離れた場所にはスーパーがあり、普通に人々が生活しているという静と動の違和感を目の当たりにして、以前、テレビで放映されたチェルノブイリ原発事故のその後の光景を思い出しました。
東日本大震災から7年が過ぎました。
離れた地域に住んでいると、復興は少しずつでも進んでいると思いがちですが、全く手つかずのまま、今も復興できない現状があります。
それを自分の目と耳で知る機会を得られ、貴重な経験をさせて頂きました。
福島の方々が安心して暮らせますように、心よりお祈り申し上げます。
そして先日、福島ツアーの主催者のセミナーが北海道で開催され、行って参りました。そこで、私は、ちょうど北海道胆振東部地震に遭遇しました。
札幌で被災しましたが、セミナーに参加した友人・知人も一緒でしたので、不安も心配もなく、無事に帰ってくることができました。
電気が通じてからニュースを見て、地域によっては大変なことになっていたことを初めて知りました。自分がとても恵まれた環境におかれていたこと、本当に運が良かったとしか言いようがありません。
ホテルのスタッフの方々やタクシーの運転手さん、居酒屋の店主さん、ご自身たちも被災されているのにも関わらず、お心遣いは本当に有難く、助かりました。本当にありがとうございました。
セミナーの主催者や道外から参加した友人たちも、被災地での対応に大変感謝し、今度は自分たちができる恩返しをそれぞれされています。
北海道の被災された方々が、一日も早く元の生活に戻れますように、心よりお見舞い申し上げます。
(Y.I)