確定申告の時期が近づいてきました。医療費控除のために病院等の領収書の整理し始めている方もいらっしゃることと思います。
ところで、平成29年(来年の確定申告)から「セルフメディケーション税制」という新しい医療費控除が創設されました。これは、従来の医療費控除が原則的に年間10万円を超えなくては適用できなかったのに対して、年間1万2千円を超える市販薬を購入すると医療費控除を受けられるという金額的には少しハードルの下がったものになっています。
具体的に対象となる市販薬は厚労省のHPに掲載されていますが、実際ドラッグストア等で対象医薬品を買うとレシートに次のような表示がされています。
そもそも「セルフメディケーション」とはあまり耳慣れない言葉ですが、世界保健機構(WHO)は「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と定義しています。 今回の税制創設にも、国民が自分の健康は自分で守るという意識を持ち、積極的に健康管理をすることによって、健康国家を目指し、増加する一方の医療費の抑制や来るべき高齢化社会への対応を図ろうという意図があるのでしょう。
ですから、このセルフメディケーション税制の適用を受けようとする人は、ただ市販薬を買うだけではなく、健康管理の意識があるんだよということを示すために、健康診断や予防接種を受けているということが前提条件となっています。
私自身は1年程前、あるドクターに「これからの人生を健康で生きるのとそうではないのとでは、全く違ったものになってきます。健康でいようと意識してください。」と改めて言われたことが心に響き、そうであろうと強く思いました。
具体的には、定期的な血圧測定や週1回の運動や毎日のストレッチ、バランスのとれた食事などを心がけています。間食が多かったり、忙しいといい加減な食事をして、なかなか十分ではないのですが、以前に比べると体調は良くなってきたような気がします。
健康であることは、私たちのすべての活動の源であると思います。税制のことはともかく、これを機に自分自身の身体に問いかける習慣をつけてみませんか?
(K.I)