皆さんは「リバタリアニズム」というのをご存知でしょうか。
私は、恥ずかしながら知りませんでした。
先日、中公新書から発刊された「リバタリアニズム アメリカを揺るがす自由至上主義」という本を手にして初めて認識した次第です。
リバタリアニズムとは、個人の自由権を絶対的に重視し、それに制約を加える国家の役割を最小限度にとどめようとする自由至上主義の思想です。
アメリカ社会、とりわけ若い世代に広がりつつあるリバタリアニズム、公権力を極限まで排除し、自由の極大化を目指す立場です。
細かい内容については、紙面の制約上、触れることは出来ませんが、個人的には同調できる部分もありますし、疑問を感じる部分もあります。
さて、日本においてはどうでしょう。
日本経済の成長が続いた時代が終わった今、「政府が本来果たすべき役割とは」「最低限取り組むべき機能とは何か」を見つめ直す必要があると思います。
その時、政府をどこまで頼っていいのかを考える上で、最小国家を目指すリバタリアンの考え方は役に立つのではないでしょうか。
また、仮想通貨・ブロックチェーンなど既存の国家の枠組みを超えられるテクノロジーが発展してくるとリバタリアンの目指す自由と近いものになってくるのではないかとも思われるのですが…。
(Y.T)