お久しぶりの「飲兵衛のラーメンマン」です。
私は、相変わらず週1ペースでラーメンを食しております。
ところで、最近、「家系」だ「二郎系」だなどとラーメンのある程度の豆知識はあるものの、その素性を全く知らないで食している自分に気付きました。
そこで、今回はラーメンの歴史を探ってみました。
◎そもそもラーメンとは何か?
ラーメンは小麦粉を原料とする中国発祥の中華麺とスープを主とする食べ物です。漢字で「拉麺」「老麺」「柳麺」と書き、「らあめん」「らーめん」「らうめん」のようにひらがな表記することもあります。別名を「中華そば」「支那そば」「南京そば」といいますが、所謂、日本蕎麦の材料となる「そば粉」は使いません。
◎ラーメンの歴史は?
日本でラーメンが初めて作られたのは、江戸時代という説が有名です。
徳川光圀(水戸黄門)が中国から招いた儒学者に作らせた麺料理を「汁そば」として称して食べたのが最初といわれてきました。
しかし、平成29年に室町時代において京都の僧侶たちが、「経帯麺」という現在のラーメンの麺と同じものを食べていたことを示す史料が発見されそうです。
それから多くの幾年月が過ぎて、ラーメンが日本中に広まったのは、明治時代になってからです。海外との交流が増えて食文化が伝わってきたころに中国の麺料理が伝わったのが要因です。
その最中、明治5年に現在の横浜中華街に中国人たちが中華料理店を開業して、日本人も「南京そば」を食べるようになりました。明治初期のラーメンは「南京そば」と呼ばれており、現在のラーメンの名称とは異なっていたようです。
明治17年に北海道函館の「養和軒」という洋食店で「南京そば」が提供されたといわれ、それが塩ラーメンだったとされ、この「養和軒」のラーメンが日本のラーメンのルーツとされています。
なお、その後のラーメンの発祥は次のとおりです。
・明治43年 東京都浅草 「来々軒」 醤油ラーメン
・昭和12年 福岡県久留米 「南京千両」 とんこつラーメン
・昭和29年 北海道札幌 「味の三平」 味噌ラーメン
このようにラーメンの発祥には歴史があり、元々、中国から伝来した食べ物ですが、その後において、「ご当地ラーメン」や「系統ラーメン」などのように日本各地で独自の進化を遂げております。
以上、ラーメンの歴史について簡単にご紹介しました。
昔のラーメンは、戦後の物資が乏しい時代に安価な材料で作れ、栄養豊富なことから闇市などで人気となり日本各地に広がりました。
今後、現代においては「スープ」「麺」「具材」が多種多様にアレンジされて、日本だけではなく、世界に向けてもラーメンの知名度が高まるものと期待しています。
(I.M)