お久しぶりの「飲兵衛のラーメンマン」です。
私は、コロナ渦の影響で最近は月3~4回のペースで近場のラーメンを食しています。
今回は、道産子の私の第二の故郷である平塚市で、長年に渡って受け継がれている「平塚タンメン(ラオシャン)」という地元民に愛されているソウルフードをご紹介いたします。
タンメンと言うと、野菜たっぷりのあっさりとしたラーメンを想像される方も多いでしょう。でも、「平塚タンメン(ラオシャン)」は少し違います。
内容につきましては後述しますが、そんな歴史を作ってきたのが、「花水ラオシャン」と「老郷(ラオシャン)」の2つの店です。
「花水ラオシャン」は1951年の創業で「老郷(ラオシャン)」は1957年の創業です。
この2つの店は、同じ「平塚タンメン(ラオシャン)」で人気となっていますが、その味わいは全く異なったものとなっております。
最初に「花水ラオシャン」ですが、メニューが10種類以上あり、そのうち「平塚タンメン」のメニューは7種類ほど。一般的な平塚タンメンの他にわかめ・月見・チャーシュー・キムチ・ネギ・ワンタンといった様々なタンメンを楽しむことができます。またタンメン以外にも餃子やもつ煮といったおつまみもあります。
そして、そのお味は酸味の強い爽やかなスープが特徴であり、酸味の源はリンゴ酢の使用によるものとのことです。三代に渡り受け継がれてきた味で、後を引くような軽やかな味わいのスープ。それに絡む麺は白い細麺。かん水や卵を使わず、独自の製法で作ったこだわりの麺で人気を博しています。
それに対して「老郷(ラオシャン)」はメニューがなんとタンメンと餃子の2つのみです。ちなみにタンメンにはミソと一般的なものの2種類があり、タンメンの種類を合わせても3種類だけです。非常にシンプルなメニュー構成で「平塚タンメン」の味に集中することができる店です。
こちらのお味も酸味のきいたスープが魅力で、大きな特徴はたっぷりと盛られたタマネギとワカメ。ワカメはタンメンと同時に湯をくぐらせてタマネギと共に丼に乗せられます。また、麺はのど越しがしっかりとした専用の白いもの。厳選された素材で作ったこだわりの麺とのことです。
これら2つの店のどちらのタンメンにもラー油を加えると更に味わいが深くなるようです。「平塚タンメン」にはラー油が王道。しばらく普通に平塚タンメン(ラオシャン)を楽しんだらラー油で引き締めて味わってみる。これが人気の食べ方のようです。
常連客は、この食べ方で爽やかさとピリッとしたシャープさの2つの味わいを楽しんでいるようです。
以上、平塚に根付いた平塚でしか味わえないソウルフードを提供する2店。
この独自の味を求めて平塚市外に限らず、神奈川県外から来店する方も多いと聞いております。
皆様も興味のある方はその味を試してみてはいかがですか。
(Ⅰ.Ⅿ)