大型ショッピングセンターを中核とする商業施設とマンション等の住宅施設が建設され、数年前に完成している23階建ての某社のテクノロジーセンタービルも含めて商業、住宅、ビジネスにおける県央地区の拠点となることが期待されています。
完成は来年の秋以降というものの、ショッピングセンターとその駐車場がすでにその外観を現し始めました。

かつて白鷺が舞い降り、鴨の親子が泳いでいた一面田畑の風景はなくなろうとしています。その一帯のどこからも雄大な大山を仰ぎ見ることができました。
毎年8月に恒例の厚木鮎祭りのフィナーレを飾る花火も、この場所から楽しんでいましたが、どうも見えなくなってしまいそうです。
最近、6年後のオリンピックを控えて「レガシー(遺産)」という言葉を時々耳にするようになりました。オリンピック憲章は、開催国がオリンピックというイベントのためだけに多額の資金を投入して一時的な建築物等を造るだけでなく、それらを「良きレガシー」として後世に残すことを推奨することを謳っています。前のめりの開発に警鐘を鳴らし、古いものを見直し大切にしていこう、あるいは未来に残せるものを造っていこうという動きは世界的に広がっているように思います。
さて、海老名のこの一帯は見違えるほどきれいになり、人が集まり、便利になるでしょう。一方で「良きレガシー」として後世まで残せるような街づくりができるのでしょうか?残念ながら、数十年後にそれを見定める時間は私にはないようですが。
(K.I)