うだるような暑さの夏もおわり、澄みわたる空気や夜の虫の音に秋の訪れを感じます。
スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋…秋は楽しみがいっぱいです。
今年初めて話題の「ふるさと納税」をして、秋の楽しみがまたひとつ増えました。
「ふるさと納税」とは、自治体への寄附金のことです。
地方間格差や過疎などによる税収の減少に悩む自治体に対しての格差是正を推進するための新構想として、2008年、第一次安倍政権のときに創設されました。
簡単にいうと、個人が2,000円を超える寄附を行ったときに、住民税のおよそ2割程度が控除される制度で、つまり、実質今納めている県民税・市民税の一部を任意の自治体に移転する事になります。
「ふるさと納税」の魅力のひとつは、ほとんどの自治体で寄附をする「使い道」を選択できることです。自治体が行う地域の産業や自然を守る、活かす取組をダイレクトに支援できます。
その意味では、税金の使い道を自分で選択できる日本で唯一の制度ではないでしょうか。
また、「ふるさと納税」をすると、それぞれの自治体から寄附の御礼として、地域の特産物を送ってもらえることがあります。
自分の場合、中国地方のある町の農家支援事業に寄附をしたため、その町でとれたコシヒカリが10月に届く予定です。今年の稲の生育状況や取れ高、新米の出来栄えを気にしつつ、届いた新米を頂くのが待ち遠しいです。
なお、この制度の適用を受けるためには、従来ですと、所得税の確定申告が必要でしたが、2015年4月1日以降の寄附より、確定申告が不要な給与所得者等に限り、確定申告の代わりとなる「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」を寄附先自治体へ提出することで、確定申告の必要がなくなりました(寄附先自治体が5団体以内の場合)。
こちらの、いわゆる「ふるさと納税ワンストップ特例制度」を利用される方は、上記の申請書のご提出をどうぞお忘れなく。
(S.K)