平成28年3月31日に改正社会福祉法が成立、同日公布されました。
この法律の施行は平成29年4月1日からのものが殆どですが、既存法人はその前に色々と準備が必要です。
改正のうち最も大きいものは、いわゆるガバナンスの強化です。一般企業と同様に統治機能を強化していこうとするもので、社会福祉法人にとっては大変な負担となります。
税金が投入されている事業ですから、当然といえばその通りです。企業並みにコスト管理を実施し、自立する方向が求められています。
しかし、現場ではどうでしょう。先日、ある社会福祉法人の重度障害者の施設をみせて頂く機会がありました。
施設の中で生活されておられる方々、またその方達の面倒をみておられる職員の方々を目の当たりにすると頭の下がる思いです。そんな方々に一般企業並みの制度を導入することが果たしてよいのか、なにかもっと気持ちよく夢を持たせてくれるような方策はないのか、明るく働いて頂く環境整備は出来ないのか、そんな思いを持ちながら現場を後にしてきました。
(Y.T)