広辞苑によると「一期一会」とは、「生涯ただ一度まみえること。一生に一度限りであること。」だそうです。
簡単な言葉で言うと「一生に一度だけの機会」という意味なのかな?と思います。
我が家ではこの「一期一会」という言葉がよく使われます。使用頻度が高いのは、食事中です。会話はこんな感じです。
子供「これ、おいしいね!」
母親「ああ、よかった~。」
子供「でも、これも一期一会かぁ~~。」
母親「・・・・、そうだね。ちょっと同じ味は自信ないかな。難しいかな。でも、次回も同じ味が出せるよう頑張ってみるね。」
一同「はい、はい。」
私はいつも目分量で料理をするので、同じ味がなかなか出せません。
ものすごくマズクはなりませんが、劇的にウマイ!ものは本当に奇跡的にできている状況なので、同じ味がもう一度食卓に出ることはなかなかありません。
そんな環境に育った我が家の2年生と4年生の子供たちは、かなり小さい頃から「一期一会」という言葉を使うようになってしまいました。
風情がある言葉ですが、我が家では私への配慮で使われるようになった残念な言葉です。
しかし!ここ最近、なぜかから揚げが5~6回連続で驚く程おいしいのです。
家族一同「なんで最近ずっとから揚げがこんなにおいしいの?なんで?なんで?」
料理をしている私が一番聞きたい。「なぜ、おいしくできているのだろうか?」
「これはお店に出せる味だよ!」
「じゃ、お店の名前なんにする?」
「やっぱり、“一期一会”じゃない?」
「じゃ、お店には“次回ご来店の際は、本日と同じ味の保証はできませんが、本日のお食事をお楽しみくださいませ。”って注意書きをしなくちゃね。」
一同「(笑)」
子供「分量ちゃんとメモした?また、同じ味作って!!」
母親「そうだね。そろそろ量ろうかね。」
子供「忙しいなら、いいよ。今のままでも十分おいしいから。」
母親「いつもすみません。頑張ります。」
人はこんな風に人に優しくすることを覚えていくのかな?などと、のんきに考えながら、子供に甘えてしまっている私です。
「一期一会」皆様はどのような場面で、お使いになられていますか?
(M.G)