小田原出身の現代美術家、杉本博司氏をご存知ですか?
今回、彼が故郷に完成させたのが、江之浦測候所という全く新しいアート空間。
オープン初日に張り切って見学してきました。
(冬至の軸線に沿って設置された光学硝子舞台。海の上に浮いているように見える。)
天体の動きを意識して設計された建築、新素材を使った舞台など見どころは多くあるのですが、とりわけ心に残ったのが、全国各地から寄贈されここに保護されている文化財の数々。
そこには、「アートで稼いだ金はアートに還元したい」と語った杉本氏の思いがあらわれていました。
(茶室に飾られたこちらの掛け軸は、杉本氏による遊び心だそう。)
耕作放棄地となっていた広大なミカン畑を買い取ったという敷地は、高台から相模湾を臨む場所にあり、四季折々、何度でも足を運びたくなる空間でした。
藤沢からは車で1時間ほどですが、見学には事前予約が必要なのでお出かけの際はご注意ください。
(N.N)