京都市北区紫野にある今宮神社の旧参道に向かい合って2軒のあぶり餅屋さんがあります。
あぶり餅は細い竹串に一口大の餅を刺し、黄な粉をまぶして炭火で焼き、白味噌だれをかけたお餅です。食べると病気・厄除けのご利益があるとの事です。
神社に向かって右側のお店は「一文字屋和輔(一和)」
創業1000年(長保2年)日本最古の和菓子屋と言われ、応仁の乱(1467年‐1478年)のときに飢えた人々に振る舞われたとか千利休が茶菓子としたとか伝えられています。
向かって左側のお店は「かざりや」
こちらは江戸時代初期の創業といわれ400年の歴史があります。
どちらのお店に入るか迷うところではありますが1000年以上という歴史に敬意を表し、まずはお参り前に「元祖一和」へ。
注文を受けてから焼く香ばしいお餅と甘い白味噌だれで美味しくないはずがありません。
お参りの後は「本家かざりや」へ
見た目は一和と同じようですが味は微妙に違います。白味噌だれの塩味が一和よりはっきりしています。どちらが好きかは各人の好みでしょう。
念願のあぶり餅を食べながら、以前お目にかかった京都の旧家の奥様を思い出しました。私が「神奈川から参りました。」とお話をしたところ「鎌倉は一時の都、京都は千年の都」とおっしゃいました。
(A.K)