私たちの税理士法人はTAO(ティーエーオー)といいます。これは、タオとも読めます。英訳辞書を開くと「道」という意味です。本来は中国語からの言葉ですが、道を究めるという時の道の意です。
「武士道」を書いた新渡戸稲造先生が、今も役立つ「処世術」の本として「世渡りの道」という本を書いており、私も座右の書としています。この本の中に道について書いてある私の好きな一節がありますのでご紹介します。
「独り道を踏めば道が固まり、次の者が歩むに歩み易くなり、かくて後より来た人はますます始に踏み分けた人の恩を謝するに至る。あるいは初に踏む人も後から来る人も、名も知らず顔を知らんでも、いわば霊的の交(まじわり)が起きる。ここが世渡りの慰安とも楽とも、また極の粋とでもいうべきものと思う。」
(Y.T)