先日、上の森美術館にフェルメール展を観に行きました。
寡作で知られるフェルメールの現存する35点のうち、9点を観ることができます。行った日は平日の雨だったこともあり、当日券で十分問題ないだろうと高を括っていたのですが、日時指定入場制のためすぐには入れず、15:00~16:30のチケット(この時間帯に入場できます。)だけ買って1時間ほど上野公園を散策。雨の中、西郷隆盛像を見たり、上野東照宮に足を運んでみたり。
さて、指定の時間に入場口に行ってみると長蛇の列。30分ほど並びようやくもぎりへ。ここまでくると、案外、中は空いているじゃないかといった期待は既になく、覚悟して館内へ足を踏み入れます。予想通りの混雑ぶり。落ち着いて鑑賞できるのかと心配したのもつかの間、受付で手にした音声ガイドのイヤホンから女優の石原さとみさんの澄んだ声が…。耳元へと静かに語りかけられるその声と間接照明が相まって騒然とした館内が、静穏な空間へと様変わりします。お陰で17世紀オランダ黄金時代の画家たちの作品と9点のフェルメールの作品を目に焼き付けることができました。
残念ながら今回の展示にはなかったフェルメールの代表作『真珠の耳飾りの少女』も見てみたくなりました。
(R.S)