先日久しぶりにお昼にマクドナルドに行きました。そこの店舗は初めて訪れるお店で駐車場も広く、店舗自体も大型店に入る部類かと思われます。
車から降り何の気なしにお店のドアを開くと、店内からとてもよく通る深い声で「いらっしゃいませ。ようこそ。」のお出迎え。声の主に目を向けるとレジ前の少し広めのスペースに白髪交じりの初老の男性。いや紳士といった方が正確です。もちろんマクドナルドの制服を着ていますが、自分の思い描く店員さんではないのです。背筋はピンとし、どこにも無駄な力が入っていない所謂自然体の立ち居振る舞い。店内が一流ホテルのロビーかと見紛うほどに空気が違って感じました。動揺する自分を抑えるために、ここはマクドナルド、お決まりのダブルチーズバーガーのセットをいつものように注文するだけと自分に言い聞かせながらレジの最後尾に並びます。並びながらもその初老の店員さんに目がいきます。なんと優雅な所作。適切な声量。なんですかね。場違いを通り越して店舗の価値を一段も二段も引き上げている気がします。
あとで、知ったのですがマクドナルドは60歳以上のシニアの方を「プレミアムエイジクルー」として積極的に採用しているそうです。「社会経験を通じて得られた知識や経験はマクドナルドの仕事において重要な強みであり、シニアはまさに「プレミアム」な能力をもった人材」と位置付けているとのことです。
素晴らしい取り組みですね。年齢を重ねてもその能力を遺憾なく発揮し社会に貢献していく。また、訪れてみたくなりました。
(R.S)