皆さまは「ピーターパン」と聞いてどんなイメージを思い浮かべますでしょうか?
私の中でのピーターパンのイメージは榊原郁恵さんなのですが・・・
一般的なピーターパンのイメージは「永遠の12歳」「無邪気」「勇敢」だと思いますが、原作では上記とは裏腹に闇深いキャラクターとして書かれています。
原作はイギリスの作家「ジェームス・マシュー・バリー」の「Peter and Wendy(ピーターとウェンディ)」。
冒頭ではこんなことが書かれています。
「All children, except one, grow up」
直訳すると「子供はみんな、一人を除いて、大人になります。」
ピーターパンは12歳から年を取ることがないため、自分が暮らすネバーランドの住民も全員子供でなくてはならないと考えています。
そのため原作ではこのように書かれています。「子供たちは大きくなるとそれは契約違反なので、ピーターは出来るだけ大急ぎで執念深く子供たちを間引きました」・・・
そもそもネバーランドの住民は「迷子たち(ロストボーイズ)」と呼ばれていますが、原作では「乳母車から落ちてしまった子」と書かれており、ピーターパンが誘拐してきた子供たちです。それを大人になったら間引くって・・・
ネバーランドには「息をするたびに大人が一人死ぬ」ということわざがあるため、大人嫌いのピーターパンはわざと一秒に5回短く早く息をするそうです。
気に食わないからとフック船長の右腕を斬り、それをワニに食べさせたり・・・
そもそも生まれたその日に両親(大人)に失望して家出している彼、大人嫌いここに極まれり・・・
ウェンディが現実世界に帰ってからも、一年に一度ネバーランドに遊びに行くと約束していたが、結婚したことに激怒。大人になってしまったので、代わりに娘のジェーンを連れ去っていく。
ディズニーによってヒーロー的な地位を確立していますが、原作の彼は「傲慢」で「嫉妬深く」「惨忍」「短絡的」で「自己中心的」な永遠の子供なのです。
(S.T)